かせどりかっこ

Kasedori(Kasedorikakko)

福の神が家々をめぐる小正月の行事

  • 民俗芸能

  • 岩手県気仙郡住田町上有住恵山地区

  • 四季

    1月

かせどりかっことは

●概要
かせどりは、火伏せや厄除けなどを祈願して、全国各地で展開されている伝統行事です。住田町上有住の恵山[けいざん]地区では小正月の行事として伝わり、地元の小学生が福の神に扮し、各家を訪ねては大黒舞を披露します。福の神たちが各戸を訪問しては、餅や祝儀などをもらい集める様子から「稼ぎとり」としたのが語源と言われています。

●由来
恵山地域では、昔から地元の青年たちが小正月の夜に集まって行っていましたが、昭和50年代から、子供会と育成会を中心とした冬休みの活動として定着し、日中に行う現在の形となりました。

  • 福の神たちが各戸を訪問

    赤い帽子とちゃんちゃんこ姿の福の神に扮した小学生たちが、「かせどりかっこ、福の神が舞い込んだ。くださる物なら何でもいい」と声をそろえて口上を述べ、扇子を手に大黒舞を舞います。

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