甫嶺権現舞(0740)

Horei Gongen-mai

動きの大きさが特徴の勇壮な山伏系獅子舞

  • 民俗芸能

  • 年代

  • 岩手県大船渡市三陸町越喜来西甫嶺

甫嶺権現舞とは

甫嶺権現舞(ほれいごんげんまい)は山伏神楽系の一種で、安政年間に三陸地方を大津波が襲い、凶作が相次ぎ住民の不安が高まった折に、山形羽黒山に住む山伏達が祈祷師として立ち入り、獅子頭を御神体としてこの地に持ち入れたことに始まると伝えられています。ケセンでは獅子舞と権現舞は同じものをさすため「甫嶺獅子舞」とも呼びます。

山伏系獅子舞は頭・胴・尾の3人一組で舞います。囃子は、笛・太鼓・大太鼓の上に小太鼓を乗せ榊(サカキ)を差し立て中央に御幣を祀ります。新年に各家を回り、「悪魔祓い」と称して、今年の安全・豊漁・豊作を祈願します。獅子舞は上下に大きく動き、左右に飛び、口を開いて噛む所作をするのが特徴の勇壮な舞です。

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