おしらさま

Oshira-sama

ケセン旧家の守り神

  • 伝統技術

おしらさまとは

おしらさまは気仙地方の旧家に家の守り神として多く祀られる人形です。「おっしゃさま」とも呼ばれます。長さ30cmほどの棒の先に女性と馬の顔を刻んだ二つで一組が一般的です。材料は桑の木で、古くから養蚕の神とされました。

縁日や年越しの日には「オセズ」「センタク」と称して、近所の人が集まりおしらさまを祀り、遊ばせ、ご利益を願う風習があります。自分の患部と同じところを人形でさすると痛みが取れるというおまじないもあります。一説には「オヒナサマ」が訛ったもので、無病息災を願う流し雛とルーツが同じとも言います。

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