種山ヶ原とは
種山ヶ原は、岩手県奥州市、気仙郡住田町、遠野市にまたがる物見山(種山)を頂点とする高原地帯で、物見山・大森山・立石などを総称して別名「種山高原」とも呼ばれます。平原状の高原で気候も冷涼なことから馬の放牧地に適し、藩政時代から利用されてきました。
宮沢賢治がこよなく愛した高原としても知られ、童話「風の又三郎」「種山ヶ原」、劇「種山ヶ原の夜」などの作品は、種山ヶ原の風景や気象を題材にしています。宮澤賢治の発想の源である岩手の自然風景地「イーハトーブの風景地」の一つに指定されています。
-
種山ケ原からの眺望
物見山(871m)頂上と賢治の碑付近からの見事な眺望。北は岩手山・早地峰の連山、東は五葉山、南は室根山に至る北上山系の山なみ、西は焼石連峰と奥羽山脈の連山、ふもとに広がる北上平野を一望に収めます。
-
一面の黄色い絨毯
初夏には西洋タンポポが咲き、高原が一一面、黄色い絨毯となります。
-
宮澤賢治『風の又三郎』碑
アウトドア施設「種山高原・星座の森」の中央にあるコミュニティー広場に、市民有志によって設置された「風の又三郎像」(中村晋也氏作)が立っています。