陸前髙田・気仙大工左官伝承館とは
気仙大工左官伝承館は、気仙地方に伝わる大工左官の優れた建築技法を後世に伝えるために建設されました。気仙大工とは、気仙地方の大工の集団で、陸前高田市小友町が発祥の地といわれます。
気仙大工の足跡は江戸時代にまでさかのぼります。生活を支える目的で、農民が建設関係の仕事につき、独自の技能集団が形成されていきました。家大工だけでなく神社仏閣の建設も手がけ、さらに建具や彫刻までもこなす技量を兼ね備えており、その技術力は全国的に高い評価を得ています。
気仙大工左官伝承館は、明治初期の気仙地方の民家を想定して建設されました。当時の建築様式にのっとり、材料は全て気仙杉など地元材を使用しています。母屋は木造平屋建茅葺で、大黒柱や丑もち梁には太い材料を使用しています。重厚な小屋組と広々とした間取りからは往時の人々の生活が偲ばれます。